母方の曾祖母はまだ健在だ。
昨年、100歳を迎えた。
一度骨折し、高齢の為手術はできないということで、
寝たきりの生活になってしまった。
90歳を超えても、渋谷まで一人で出て日本画を教えていたという人だ。
少しぼけかかってたけど全然元気で、
ひ孫のボクをみると、玄孫を見たいわぁ、などと無茶をいうくらい。
だったのだが、さすがに寝たきりになってからは大分ぼけた。
ボクが結婚して、でもそもそもボクのことを理解できているのか怪しいと思っていたが、
なんとちゃんと理解していて、しかもお祝いをくれるという。
びっくりだ。
で、今日曾祖母にお祝いのお礼を言いにいった。
奥さんを連れて実家に行き、祖母と一緒に曾祖母が入っている病院にいく。
祖母だってもう70歳を超えている。
高齢者が超高齢者を介護する時代。
70代なんてまだまだ若いのだ。
曾祖母はもう耳がほとんど聞こえない。
元気だった頃もその兆候があって、
ウチにとまりに来るときはいつも補聴器を持っていた。
会話は筆談だ。
祖母が、ボクがお嫁さんを連れてきたよ、と書くと、
曾祖母はボクの不安をよそに喜んでくれた。
耳は聞こえないが声はちゃんと出せてて、
お幸せに、と何度も言った。
とても100歳と思えないほど肌つやがよい。
はてさて。
玄孫を見せることはできるだろうかね。
たぶん無理とは思うけど。
これだけ元気だと、わからないけれど。
あと5,6年は大丈夫そうだ。
生きている上で不自由ないということは、大変大切にすべきことだなぁとつくづく思う。
幸福とは色んなカタチがあるけれど。
そのカタチを作るのは、自分と自分の健康なんだなぁ。
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