Winnyの行方。

可能性としては感じていたが、ついにこの日が来た。
Winnyの開発者こと、47氏が京都府警に逮捕。
何かとこのP2Pに関する事件には京都府警が絡んでくるのだが、まさかここまで来るとは。
P2Pとは、早い話がPCとPCを直接繋ぐ技術である。
基本的に、通常インターネットを通してPCを利用する時、ユーザーは受身である。
一方的に送られる情報を受け取るだけ。
P2Pは、お互いに情報を受け取りあうことを、「簡単に」する技術を指す。
大体、Winnyのようなものが、一般新聞紙にどかーんと乗っかること自体が時代の趨勢に思う。
つい最近まで、違法ソフトの交換なんてものは、それなりのインターネットやPCの知識が無ければ出来なかったのだ。
ライトユーザーがたどり着けないホームページ。
そうゆうものがインターネットにはたくさんあって、そこでは独自のルールを持つ世界が存在していた。
UG(アンダーグラウンド)というヤツである。
あくまで一部のヘビーユーザーが関わっているだけだった。
それが、WinMXの度重なるバージョンアップや、Winnyの登場ですごくライトユーザーにも身近になってしまった。
だからこそ、新聞紙上をにぎわす話題にもなっている。
アメリカでは、P2Pを介して音楽をダウンロードする人は、ダウンロードしない人に比べて音楽CDを購入する人が多い、という報告もあるそうだ。
決してない話ではないと思う。
事実、MP3の音質など酷いものだし、本当に音楽が好きであればライブにも行くだろうし、高品質のオーディオ機器やちゃんとしたCDを買うだろう。
この問題に答えは無い。
非常に難しい問題だ。
ただ一つ、記しておくと。
日本は欧米よりも、とにかく世界でもっともP2Pに対する法律が厳しく進んでいる国であり。
この問題に関して、最も高度な議論が出来る国であるはず、ということだ。

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