冬晴れの日。
木枯らしが吹いて、東京は途端に秋から冬に変わった。
オフィスも何か肌寒い。
ひょんなことから悲しい報せを聴き、何か切なさを覚える。
いつだって、辛いのは旅立ってしまった者と残された者。
運命と言うコトバで片付けるはたやすいが、軽薄なコトバでは何も語れない。
コトバの重みを受け止めて、しばし宙を見つめる。
別れがあって出会いがあって、人は成長して全うしていく。
当たり前に溢れていることだけれども、頑張って来たんだ。
人生の岐路を思い返してみる。
最初に儚さを感じたのは、小学校だったなぁ。
10年一昔、その10年を生きたことがどこか悲しかった。
驚きではなく、時は生きていることを思い知らされた。
可愛くない子供だなぁ。
ふと気づいてみればイイ時間。
ちょっと忙しくなってきたとはいえ、ほんとにちょっと。
毎晩深夜までやってた頃に比べれば、全然たいしたことは無い。
でもそんな、忙殺自慢なんて、心が狭くなっている証拠なのだ。
本で感動し、音楽でアツくなり、冬鳥に季節を知る。
そうでないと、体も心も壊れてしまう。
そしたらみんなを傷つける。
もうそんなこと繰り返しちゃいけない。
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