下北沢南口。

子供の頃は、下北沢といえば北口だった。
通っていたヤマハの音楽教室が北口にあったから、だと思う。
南口はずっと未知で、ドキドキする場所なのだ。
小学校1年生の時、南口で迷子になったことを未だに覚えている。
確か、南口の天下寿司へ行った帰り。
前を行く祖父の後を付いていったと思ってたら、別人で、
気づいたら一人だった。
当時の南口は、確かまだ噴水ができてなかったと思う。
噴水といっても、水が流れてた時期はほんのわずかで、
今でもなんだか植木がされてるけれども。
つか、なんで作ったんだあんなもん。
まぁそれはともかく、パチンコ屋ばかりだった南口はわからないことだらけだった。
甲斐名都が甲斐よしひろの娘さんと聞いて、
あぁそれで「下北沢南口」なのかぁと思った。
どこかで、甲斐よしひろがシモキタあたりに住んでると聞いたことがあったから。
プロデュースがどうも大好きな銀盤弾きの皆川真人氏らしく、
まだ聞いてないけどちょっと気になる。
先月、例の下北沢の再整備の事業認可が下りて、
いよいよ用地買収とかそーゆう話が出てくるらしい。
どこをでっかい道路が通るのか、事業認可区域を見てみると。
もう、北口商店街のど真ん中を貫く感じ。
横浜銀行やお茶屋さんがあるところから、
セガフレッドがある区域をまたいで、団子屋さんと、
昔着物屋さんがあった所の間をブッチ抜く。
ちょうど、フジファブリックの「花屋の娘」のプロモーションビデオにも出てきた、
小田急線の踏み切りの脇を通って、あのあたりの古いスタジオもばっさり。
北沢タウンホールの交番側の脇で、茶沢通りに入るっぽい。
すごいね、文字通り住宅街を踏み倒している。
当然今の区画を大きくまたいでるから、
この周辺もとてつもなく変わるんだろうな。
闇市後もなくなるだろうし、煎餅屋さんとか古い店も無くなりそう。
いたずらに反対とは思わない。
けどま、都や区の青写真が、なんだかいいこと尽くめでうそ臭いとは思う。
ココに道を通したら、確かに今の一番街が駅から分断されちゃう。
そういうことに、全然触れてない。
Save the 下北沢。
下北沢を救え。
何が正しいかは、これから。

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