2009年4月29日水曜日 16時23分。

昨日の夜、夕飯食べた後に突然、嫁さんが大騒ぎ。
おしるし、が来たらしい。
ついでに、破水っぽいのも。
あたふた。
あたふた。
一番あたふたしてるのは、お義母さんだったりする。
とりあえず病院に連絡し、症状を説明。
来てみてください、とのこと。
控えておいた、タクシー会社にTEL。
が、ゴールデンウィークまっただ中のせいなのか、
2社電話しても、近くに空いた車が走ってないから無理、とのこと。
なんでぇ。
しょうがないので、準備をして普通に大通りでタクシーを拾うことにする。
22時頃、病院に到着。
診察を受ける。
やぱ、破水してるって。
入院決定。
自分の両親や、お義父さんに連絡する。
一般的に、初産は陣痛12時間、分娩2時間、後産20分というらしい。
そーすると、昼過ぎくらいか。
早ければ朝早くかも。
午前0時40分。
陣痛室に入る。
破水はしたけど、陣痛はまだ、っぽい、という程度。
どきどき。
とりあえず、付き添いは1名まで、とのことなので、
お義母さんには一度帰ってもらう。
午前2時。
嫁さん的には、お腹の張りがいつもの張りと同じと思い、
どれが陣痛かわからず。
しかしこうも定期的にあるとなると、きっと陣痛なんだろう。
15分に1回程度。
まだ、嫁さんも、余裕。
しかし興奮して寝れず。
午前3時。
陣痛のペースはあまり変わらない。
しかし、少しずつ強い痛みに変化してるらしい。
辛そうな顔をする。
今のうち、寝てた方がいいんだけどね。。。。。
そんなおいらも眠れません。
痛みがある時は、腰をさすってあげなきゃならない。
ちょうど、お隣のベッドの方が分娩室に入る。
すぐに、次の人も入る。
こんな時間なのに満床。
午前4時。
だいぶ陣痛のペースが上がってきた。
10分に1回のペース。
子宮口はそれでもまだ3cmほど。
まだまだ序ノ口。
でも、嫁さんはもう相当ダウンしてる。
特に腰がやばい。
仰向けにしか寝れないらしい。
普通は、横向きが一番楽らしいのだが。。。。
何度となくナースコール。
そのたびに、看護士さんに、まだまだよーなんて言われ笑われる。
明け方5時頃。
空が白んでる。
よい天気。
陣痛のペースはあまり変わらず、10分に1回。
子宮口も変わらず。
お腹の子供も、なかなか下りてこない。
しかし、陣痛1回の痛みのレベルがどんどん上がってる模様。
なんか可哀そう。
こっちも、ひたすら腰をマッサージ。
かなり力がいる上、もう初めて6時間。
筋肉痛。
午前7時ごろ。
症状が停滞している。
一向に子供が下りてこない。
病院の朝食が出たが、食欲がわかない模様。
僕もお腹すかない。
ベッドのリクライニングをあげて、
寝てるというより起き上がってるのに近い状態。
横になるとますます痛いらしい。
朝冷えして陣痛室が寒い。
トイレ行こうと、ホールのほうに行ったら
なんとお義父さんがいた。
居てもたってもいられず、車を走らせたらしい。
ビックリ。
ていうか、病院はなぜ僕に義父が来た事を連絡しないのでしょう。
午前9時頃。
今度は義母が来てた。
生まれたら連絡すると言ってたのに。。。。
嫁さんは一人娘ということもあって、
とにかく心配らしい。
おいらはほぼ完徹。
しんどい。
義父に勧められ、1時間仮眠を取ることにする。
その間は義母にお願いした。
午前10時。
起きた。
1時間くらいじゃすっきりしないが、
それでも寝ないよりはマシ。
嫁さんの陣痛のペースはあまり変わらない。
でも痛みのレベルはどんどん上がるらしく、
かなりつらそう。
どうも、お腹の子もかなり負担があるよう。
なんでも、へその緒が圧迫されているとか。
このままでは自力で出産できない可能性があるとかで、
帝王切開の可能性も出てきた。
自然分娩が前提だが、異常分娩も考慮に入れることに。
嫁さんに点滴が打たれ、血液検査とレントゲン撮影もやる。
ずっと仰向けに寝かせられていたが、強制的に横向きで寝させられた。
午前11時。
なんだか症状が変わってきた。
痛みはどんどん強くなるが、
それとともに陣痛のペースも再び短くなってきてる。
午前12時。
確実に陣痛のペースが短くなる。
痛みがハンパでないらしく、
嫁さんは何度もナースコール。
こっちも、判断しようがないし。
子宮口はもう7cmまで開いてた。
午後2時。
ほぼ3分おきに陣痛。
子宮口も10cm。
ようやく分娩室に移動。
この病院は立会出産が出来ないので、
分娩室には入れない。
見送って、僕はホールに戻る。
嫁さんの両親と、生まれるまで待つ。
そしたら、自分の母親も病院にきた。
まさか来ると思ってなかったのでびっくり。
午後4時。
2時間くらいたったから、
そろそろ産まれるかもしれない。
しかし、一向に連絡は来ず。。。。
午後4時45分。
ホールを通りかかった看護士さんが、
もう生まれてますよ～と教えてくれる。
えええええええ。
16時23分に生まれたって。
ええ。
20分も過ぎてるんですけどーーーーー。
びっくりだよ。
今は、身体検査とかしてるらしい。
17時30分。
ようやく、分娩室に呼ばれる。
嫁さんと、息子とご対面。
体重2800gちょっと。
自分の父親も駆け付けたので、
おばあちゃんおじいちゃんたちにもご披露。
親バカです。

今日は実は、自分の父親の古希の誕生日。
偶然てあるもんだね。
自分の両親も、嫁さんの両親も、もちろん初孫。
小さくても確りとした命を目のあたりにして、
不思議な気持ちになる。
意外にも、嫁さんにも僕にも涙はなかった。
ただ、不安から解放された、とだけ。
待ってたよ、ようこそ。
そんな感じ。