夜が静かだ。
子供の頃から、踏み切りのそばの家で育った僕には、「音がない」ことはとても不思議だ。
音もなく、雪が降る。
雪は、音を吸収するそうだ。
だから雪が降る日は、静か。
それでも広間はなにか騒がしいわけで。
夜は不思議な静けさが広がる。
札幌の夜は妙に明るい。
蛍光灯のような明るさではなく、暖色。
暖かい。
この街の暖かさは、逆に寂しさを喚起させる。
今日は大雪だった。
そのために昨日の夜中から除雪車の音が響いていた。
朝起きると、道際にやたらと大きく雪が積まれている。
横っ腹を掘ればそのまま鎌倉になりそう。
これだけ降り、しかも零下で乾燥してるからみんなサラサラ。
不思議。
落ち込み度が激しい。
大きく切り替えて、なんとか持ちこたえる。
でもそれも気休めでしかない。
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