月と太陽と。

狭いところにばかりいると、ますます広い世界が恋しくなってくる。
広いところは広いところで、行き場が無いようで落ち着かないのだけれど、やっぱり狭いところは息が詰まる。
何よりも、視野が狭くなる。
無理をする感じが見える人がいる。
それが辛く、全ての罪が顔をもたげてくる。
些細な話。
自分には、全く関係がなくても、ただ信じさえすればいい事でも、人は少し傷つき、少し落ち込む。
それがすなわち幸せなこととも言えるけれども、結局それは少しずつ大きくなっていってしまう。
わかっているはずのことをわかっていないの気づくとき、それはもう手遅れなのかもしれない。
同じ光でも、太陽の光と月の光は似て非なるもの。
月は決して自ら輝くことはなく、太陽は決して輝くことを止めない。
しかし人は、差異を感じながらも、光として捕らえる。
優越はない。
しかしある。
いい事はたくさんあるし、たくさんあったのも事実。
しかしそれは少しずつ、色褪せていく。
罪が罪を呼び、土色は砂色に変わっていく。
猫好きに悪い人はいないし、犬好きに悪い人はいない。
深夜。
焼肉食べながら、そんなことを思った。

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