寂しさは琥珀となり 密やかに輝きだす。

山下達郎「蒼氓」の一説です。
自分の人生のなかで、最も影響を受けた曲の一つで。
特に、この辛かった数年間は随分と助けられた。
ライブアルバム「JOY」の中でのこの曲は特にスゴイ。
13分38秒にもなる。
色んな人の声を聞き、朝起きる。
おうっ。
夕べ泊まった友人に鍵を託して、出社する。
疲れが抜けてないなぁ。
また栄養ドリンク買うか。
良くないもんで、だんだん定時が過ぎ遅くなるにつれ元気になっていく。
今日でも、サラダとパンしか食ってないよ。
昼も夜も。
ヘルシーだけどやばいかな。
来週末の、部署の若手飲みについて先輩と雑談。
なんかお寿司がいーね、って話になって、なんか俄然乗り気になる。
うん、寿司だ寿司。
給料日だし。
そんなことでテンションあがってる、夜中24時前。
さて、帰らないとね。
「蒼氓」とは、一般人とかごく普通の人とか、そういう意味。
一個人として、どう生きるのか。
そういったことが歌われている曲。
常々世の中で一番エライ人は、今日を精一杯生きている人だと思ってる。
だからこの曲なんかは凄くシンクロする。
とても美しい旋律で、山下達郎の歌声がまたマッチする。
自分がどうありたいのか。
これって、自分に思い込ませることでもないし、何も考えなしでいることでもない。
生きることに感謝し、周りに感謝し、境遇に感謝し、今日という日を愛すること。
なんだか哲学的っぽく宗教的っぽい言葉で見えるけど、真としてそうなんだと思う。
そこは努力とは無縁で、敗北とも無縁で、虚栄とも無縁で、あるのは生命としての価値だけ。
なんかね、仕事ばっかしてる忘れる、そうゆうの。
遊んでばっかでもやっぱり忘れるし。
悲観してばっかりでも忘れるんだ。
この曲でそういった力をもらえてる、というか、存在を確認できてる。
音楽ってすごいと思う。
価値観として、仕事に生きるのはやっぱり、自分のスタイルじゃない。
そばに、仕事と目標を、強くシンクロさせている人がいた。
僕はそれを、かっこいいと思った。
でもその人は、もう仕事の辞めたがってると、愚痴ってばかりいると。風の噂できいた。
就職して見て、実際違うのはよくある話。
仕方ないことだろう。
でも、なんとなく、悲しかった。
己の言葉に縛られること。
色んな要因はあるけど。
僕はこの曲を、その人から貰った。
いつか、その人に、この曲をもう一度、渡したいなぁ、なんて、最近思う。
いつか、遠い街で、未来で。
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蒼氓 / 山下達郎

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